あんまり死なない方がいいですよ。

この一年で体験したことを遺しておく。

アイドルと私

アイドルが好きだ。

アイドルと言っても十人十色だけど、私は精一杯アイドルを貫くタイプのアイドルが好き。でんぱ組.inc古川未鈴ちゃんなんかは最たるものだと思っている。

以前、インターネットの海で溺れるアイドルを見た。アイドルなのかさえ判別がつかなかったけど、顔は確かにかわいくて、アイドルになり切れないもどかしさを感じた。

承認欲求を埋めるためだけにアイドルにはなれない。きっとその中には切り捨てるものも飲み込むものだってあるはずだ。

そういった覚悟を背負って、彼女たちはステージに立つんだろう。

 

 

多分、というか、絶対に私はアイドルになりたかった。

ダンスがもっと上手だったら、もっと顔が良かったら、そんなことを考えるうちにアイドル適齢期はとっくに過ぎてしまった。

「かわいい」と言われて、ステージでキラキラしたスポットライトを浴びるのは、きっと想像を絶するようなエクスタシーを感じるに違いない。

でも私にはその覚悟が無かったし、ツイッターでアイドルの素振りをすることすら恥ずかしくてできなかった。

何も足りなかった。だから彼女たちを見るたびに、2段も3段も上の彼女たちを見るたびに、憧憬と悲しさが混じったような視線を向けてしまう。

可愛い顔の奥底に、どれだけの苦しみを抱えているんだろう。

 

毎日の化粧だって、とびきり素敵なものを使って、何度も試行錯誤をしながら顔を作り上げて。

筋トレやダイエットにも事欠かず、美容の情報を絶え間なく受信して。

お金のない中で美容院へ行き、自撮りをとってSNSに発信して。

ステージで披露するために何度も何度も練習を重ねて。

そんなこと、私には到底できない。

できないことをやり遂げる彼女たちだからこそ、応援する価値がある。

 

顔が良いだけじゃないぞ~アイドル最高!